アリーの機音カフェ

趣味の機織りの様子や作品、国内外の旅行記やお食事、母の介護のお話など

今週のお題「平成を振り返る」海外旅行の変化

今週のお題「平成を振り返る」

Allyです。

今週のお題は、海外旅行業者だった視点で

平成の昔と今を振り返りたいと思います。

平成のおもひでは。。。

海外旅行全盛時代とその後。

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思い出の詰まったパスポート

平成前半の海外旅行ブーム

火付け役はABロード

♬エービーロードで、行ってー来ます♬

このコマーシャル、懐かしい方も多いはず。

平成時代が始まる5年前から、海外旅行ブームの

火付け役だったのは、リクルートが創刊したメガ

ヒットの紙媒体、エービーロード。

 

今までに無かった、格安の航空券情報をはじめ

従来の添乗員付き団体旅行ではなく、1名からで

も参加可能な、今で言うエアー&ホテルに、空港

往復送迎を含む形の、自由旅行の幕開けでした。

平成時代が始まると、その勢いは一気に加速して

いったように思います。書店には電話帳のように

分厚いエービーロードが、山のように積まれてい

ました。

 

後押ししたのは地球の歩き方

そして、ガイドブックの地球の歩き方。

誰もが海外にスマホを持って行けるようになって

から10年。今では、どこでもグーグル先生に聞

いたり、検索すればガイドブックの必要はあまり

感じないかもしれませんが、スマホのない時代に

おいて、個人で自由きままに旅行するには、ガイ

ドブックは持ち歩くマストアイテムでした。

それまでの、観光ガイドブックとは違い、地元の

人に人気のお店や、路線バスやローカル鉄道の乗

り方、安宿の情報など、はじめての自由旅行へ旅

立つ多くの若者達の、教科書的な存在でした。

 

まだ景気も悪くなかった時期、学生の卒業旅行と

言えば、海外旅行に行くのが当たり前のような風

潮もあり、ブランド品の購買意欲もある女子たち

は、免税目的での渡航意欲も盛んで、高級ブラン

ドショップに行列を作る日本人に、海外からの人

からは冷ややかな視線で見られたりもしました。

 

価格競争で海外旅行が身近に

エービーロードや、追随した旅行雑誌出版会社の

お蔭で、気軽に広告宣伝ができるようになったこ

とで、旅行業者も急速に増えていきました。業者

が乱立したことで、価格競争が始まっていき、安

価な海外旅行が楽しめるような時代の幕開け。

猫も杓子も海外旅行!という時代に突入です。

 

出国者数は、昭和59年の460万人から、平成

元年には、960万人と倍のペースで伸びてゆき

平成12年までは増加の一途を辿ります。

 

紙媒体時代の良かったこと

価格競争が始まったといっても、今よりは健全な

時代、旅行雑誌は、月刊誌だったからです。

ツアーの内容や旅行代金の入稿は月に一度のみ。

紙媒体ですから代金の変更はできません。1か月

の間、旅行代金に変動はないのです。

 

そして、紙媒体ですから問い合わせや予約は、全

て電話での対応であり、お客様の要望により、内

容を変更したり、相談を受けたりなど、旅行会社

でしかできないことも提供できました。

 

平成中盤のネット時代突入 

個人ネット予約の時代へ

平成中盤になりインターネットが普及するにつれ

て、紙媒体の勢いは衰えてゆき、一時は電話帳以

上の厚さだった、エービーロードも、どんどん薄

くなり、平成18年に休刊、ネット版ABロード

に変わりました。ネット時代に突入すると、何度

でも、旅行代金の変更が瞬時にできてしまうため

旅行会社は競合相手の代金を常に意識する必要が

あり、競争は激化の一途を辿ってゆきます。

 

航空会社も、旅行会社には頼らない販売体制に変

化してゆき、消費者がインターネット経由で航空

会社から直接、安価な航空運賃のチケットを買え

るようになりました。

それにより、航空会社とウインウインな関係だっ

た旅行会社が、閉鎖また倒産して行き、旅行会社

の淘汰が始まりました。

 

宿泊も様々なホテル予約サイトで簡単に個人手配

ができるようになり、個人旅行者に、もはや旅行

会社の存在意義はあるのかと思う時代に変化して

いきました。

 

そして平成後半

若者の海外旅行離れ

平成後半になると、若者が海外旅行に興味を持た

ないという話をよく聞きくようになりました。

子供の頃からインターネット環境が当たり前にあ

り自在に操れる世代は、ネットがあれば、世界中

の人たちと繋がることができ、リアルタイムで世

界中のどこへでもカメラで繋がることができ観光

地もビーチも、海の中だって見ることが可能な便

利な時代。インターネットがなかった時代の世代

が持っていた、海外へ対する強い憧れみたいなも

のは、平成後半のころからは、薄れてきているの

かも知れません。

 

まとめ

平成を振り返ると、平成元年から海外旅行バブル

に始まり、ネットの普及により、海外旅行バブル

が終焉を迎えた時代。

 

子どもの頃、一番欲しかった「どこでもドア」

それは、インターネット時代の到来を予言した

未来の旅行アイテムだったのかもしれません。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

今日の一杯はここまで。

Thank you

Ally