Allyです。
発症から一年が経過しました。
母の左顔面に、動く気配は全くありません。
数か月前からは、ペインクリニックでの、神経ブ
ロック注射も、針が怖いから行きたくないと言い
出して、止めてしまいました。
陳旧性顔面神経麻痺
筋肉は損傷を受けてから、1年以上経過すると
委縮を起こし回復が不可能になります。陳旧性顔
面神経麻痺には不完全麻痺(少し動きがある)と
完全麻痺(動きが全くない)に分かれますが
母親の場合は、完全麻痺型でした。
そして、以前からネットで調べてあったステップ
に移ることにしました。発症から一年経過し完全
麻痺となれば、手術によって眼を閉じられるよう
にしてあげたいと思っていたからです。
まず初めに、神田の淡路町にある耳鼻咽喉科専門
の病院、神尾記念病院へ向いました。100年以
上の歴史のある専門病院です。この病院に、私が
どうしても診察してもらいたい医師の方が、週に
一度外来に来ていました。神田は、自宅から車で
10分ほどなので、まずは診察してもらい手術が
可能か、手術してもらえるのかを、確かめてみた
かったのです。
*今現在、波利井教授は神尾記念病院の外来には
いらっしゃいません。
その医師は東京・三鷹にある杏林大学病院の形成
外科から来ていた、波利井清紀教授、顔面麻痺の
スペシャリストの方です。東京大学の名誉教授で
世界で初めてマイクロサージャリーによる、組織
移植を1974年に成功させた方です。
*今現在も、特任教授として三鷹にある杏林大学
病院にいらっしゃいます。
マイクロサージャリーによる組織移植
普段必要としない自分の体の一部の組織を、血管
・筋肉・神経と共に麻痺した顔面に移植し、手術
用の顕微鏡下で、ミリ単位の神経や血管縫合を行
う、高度な手術です。
そして波利井清紀教授に診察をして頂きました。
既に完全麻痺の状態になってしまっていること
眼が閉まらないのが、辛いだろうねと言って頂け
たこと、「お母さんが笑顔を取り戻せるように
手術しましょう!」と言って頂いた時には、涙が
こぼれそうになりました。母親はこの時70歳
もちろん大手術になることは判っていましたが
エアコンの風が当たっても、眼が乾燥したりせず
一年中24時間している眼帯を外して、両目での
生活をすることができるようになる!
ほっとしました。
そして後日、三鷹にある杏林大学病院へ向うこと
となりました。
ラムゼイハント症候群とは
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
今日の一杯はここまで。
Thank you
Ally